ブダペストのモザイク芸術家Róth Miksa美術館に行ってきました

ブダペストのモザイク芸術家Róth Miksa美術館に行ってきました

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。
今週末は、ブダペストで1900年代に活躍したモザイク芸術家Róth Miksa(ロート・ミクシャ)の美術館に友人と行ってきました。

私は全然知らないアーティストだったんですが、友人が私設美術館を探していて、見つけたそうです。私設美術館って設立者の趣向を凝らしたものが多くて、楽しいですよね。モザイク芸術家の作品を改めて見るのも初めてで、とても楽しみでした。

少し調べてみたところ、ハンガリーのアール・ヌーヴォーといえばRóth Miksa、ということでも有名らしい。アール・ヌーヴォーといえば日本で有名なのはミュシャとか。私もこの時代の装飾芸術はとてもとても好きです。ミュシャのポスターは日本の自宅にも飾ってある。

美術館はブダペストの7区のネフェライチ通りの住宅街の中にひっそりとあります。元々は彼の私邸だったそう。入り口も少しわかりづらいですが、明るいグリーンのドアが目印。ドアをくぐって廊下を歩くと中庭に出ます。庭に出て左側の階段を登ったら、美術館の受付です。

受付がある部屋から中庭が見える。窓の装飾が美しい。

チケットを買って、まず最初に入った部屋に展示されていたのは、ステンドグラスたち。

うっとりするベランダ用の装飾。
個人的に一番気に入ったもの。猫ちゃんが可愛い♡
複製もあったりして、まだどこかの自宅で使用されているみたいです。

上のフロアに上がるための階段には、彼の歴史が年代別にわかりやすく展示されていました。同じくその時期に世界で何が起こったかも書かれていて、面白かった!写真を撮ればよかった。クリムトの接吻が完成した年、とか、ハンガリーでワイン用の葡萄に大規模な害虫被害が起きて、大きな経済的ダメージを負ったとか。第二次世界大戦も途中で始まったりして、大変な時期に活動されていたのですよね・・・

階段を上り切ったところに、彼の仕事道具が展示されていて、そこにあったインボイス。実際に使われていたものだそう。美しいですね・・!
私もこのような美しいインボイスにしようかしら・・?なお写真にはわたくしが反射で写り込んでいます笑

上のフロアには、モザイクが展示されていました。

1900年のパリ万博 で銀メダルを獲得した作品だそう。
エデンの蛇かな?と思いきや、柘榴の木なんですよね。どういう意味があるのかな。
ハンガリーの伝統的なパターンのモザイク。チューリップです。

彼の作品の展示の他には、実際に使用されていた家具なんかも、当時の様子として展示されていました。これもなかなか、戦争などがあった影響で当時のもので残っているのは少ないんだそう。

展示は2フロアだけで部屋も狭かったし、点数もそこまで多くなかったけど、どれもとても美しく、満足度が高かったです。友人と話しながら一つ一つじっくり見て、所要時間は大体1時間くらいかな。

Róth Miksaの作品は、ブダペスト市内のいくつかの建物で見つけられるそうで、今度探してみようと思っています。また、写真など撮ったらこちらのブログにも上げますね。

それではまた!