こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。
そういえば、最近美術館に行って絵画を見ていないんですよね。調べても近くの美術館であまりいい企画展がやっていなくって。
ということで昔撮った写真を漁っていたら、クリムトの写真が出てきたので、ちょっと思い出話を交えながら話してみようかなと思います。
クリムトは日本でも「接吻」というタイトルのゴールドの絵が有名ですよね。19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したオーストリアの画家です。
私もなんとなく写真で見て知ってたくらいで。あとはたまにこの絵のグッズが美術館のショップで売ってたりしますよね。そんなクリムトの絵を、3年前にオーストリアのウィーンに初めて訪れた時に、初めて本物を見たのでした。
ウィーンに行ったのは2021年の7月。ヨーロッパではコロナの規制が落ち着き、観光客が入れるようになった頃です。私はその時すでに独立してどこでも仕事ができる状態になっていたので、思い切ってヨーロッパに数ヶ月滞在してみようと日本を出たのでした。
ウィーンにはしばらく滞在してみたんですが、屋内での規制が思ったより残っていたので行動しづらく、10日ほど滞在した後にチェコに移動したのですが、その移動前日に、ウィーンで美術館に行ってないことに気づき、慌てて行ったのがベルヴェデーレ宮殿&美術館。
美術館と宮殿がセットで楽しめるなんて・・ベルヴェデーレ宮殿は内装も美術品。
この白のデコラティブな壁に黒の窓枠、黒のシャンデリアという組み合わせはまさに私の好み。実は私が今ブダペストで住んでいるアパートメントもシャンデリアが黒でこのイメージに近い感じで、それが理由で入居を決めたんです。→ブダペストのアパートメントについての記事はこちら
さて・・ここで見たクリムトの絵の中での私のお気に入りを・・・
写真下手ですね・・・
クリムトの「接吻」、初めて本物を見ました。
本物はやはり圧倒されるエネルギーがあるなあと感じます。「美しい」だけにはとどまらず、五感に訴えかけてくる複雑で豊かな感覚を感じますね。エロティックであり純粋さもある。細かな書き込みもオシャレで、デザインの参考になります。
こちらは実は今年の1月にウィーンに訪れたときに見た、レオポルド美術館に所蔵されているもの。「生と死」というタイトルです。
生の方を、死がいつも見ているような、背景も暗く少し悲しくなるような雰囲気の絵ですね。こちらは元々の背景は「接吻」のようなゴールドだったとか。なぜ変更してしまったのでしょうか。
いやでも、もしかして、この「死」は私たちをいつも見守ってくれている、ということなのかもしれません。「死」を決してネガティブに捉える必要もありませんよね。そう考えると、この暗い背景も、心が落ち着くような深い青に感じますね。
絵画とは、制限なく自由に解釈が出来るものであり、凝り固まった心と頭を柔軟にしてくれるなと感じます。
定期的に見に行けるといいですよね。
それではまた!