チョコレートのデザインの役割

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

今日は家にお菓子が何もなかったので、お昼を食べた後に近所のオーガニックストアに行って、お気に入りのノンシュガーのチョコレートを買いました。

家に戻ってから、早速食べようとコーヒーを温めてチョコのパッケージを開けたところ、中のチョコレートの模様がちょっと変わったデザインであることに気がつきました。

我慢できず一口食べてしまった笑

実はパッケージがリニューアルしたようで、この新しいデザインで買うのは初めて。
ジオメトリックのパターンで溝がついてます。(溝でいいのかな?)これはいいデザインだな、と思いました。

通常のチョコレートって、四角に溝がついてますよね。そして全て同じサイズ。でもこれだと、小さいサイズで欲しいと思った時に、溝がないところで割らないといけず、爪の中にチョコが少し食い込んだりして不快な時があった。
でもこのそれぞれのパーツがランダムになるデザインだと、好きなところで割って好きなサイズで食べられる。ありそうでなかったなと思いました。

なお、これを機に調べてみたのですが、板チョコに溝がある理由は、製造時に効率良く冷却できるようにするためらしく。割りやすくするためというのが第一の理由ではないそうです。でも結果割りやすくなっているので一石二鳥ですね。

よくよく見てみると、パッケージにも色々工夫がありました。

開封前。
開封後のパッケージの裏側。

まずは開封前のものから。

板チョコのパッケージって、開けづらいものが多くないですか?大体上側の端から開けるんだと思うんですが(溝が付いてたりしますよね)、力を入れると破れたりする。
板チョコは一回で食べ切れることが少なく、残したら紙のパッケージに戻して保管すると思うんですが、入れ直すと汚れたりして、どうしても少し汚くなるんですよね。

でもこのパッケージは観音開きみたいな感じで、風呂敷をがばっと開くように開けられるので(日本っぽい説明すぎる笑)、ストレスがありません。

封を開けるとパッケージの裏には製造プロセスやコンセプトなど、こだわりが書いてあり、好印象です。
実はこのチョコ、日本円で約700円するのですが・・・、高いだけあって、「買うべき理由」がしっかりしているなと感じました。

これがまさに「デザイン」の役割だな!と強く実感しました。
本物のデザインとは私たちに豊かな経験を提供してくれるものなのです。

皆さんもぜひ一度こういった視点で周りにあるものを眺めてみてくださいね。

それでは、また!