Webデザイナーの私が大切にするデザインへの姿勢

Webデザイナーの私が大切にするデザインへの姿勢

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

先日、あるデザインの監修をする機会がありました。

私がブランディングを担当させていただいたクライアントさんの商品で、別のデザイナーさんにオーダーしていたもののデザインチェックをさせていただいたのです。
クライアントさんには、ブランド・アイデンティティ(デザインコンセプト)シートをそのデザイナーさんに共有してもらっているので、それに沿った正しい方向性のデザインができているかどうかのチェックでした。

まず4案出していただいて、ちょっと違うな?という感じがしたので修正してもらいました。
そしてまた4案出してもらったのですが、うー・・・ん。綺麗なデザインをされてるし、悪くないんだけど、何か少しだけしっくりこないな、なんでだろう

そう思いつつもフィードバックをさせていただき、作業を進めてもらいました。

しばらく、このしっくりこない感覚について考えていたのですが、あ、もしかしてと気がついたことがあったんです。
おそらく、出してもらったデザイン案たちって、なぜそのデザインにしたかという明確な理由がないのではないかな?と思い至ったんです。

再提出してもらった4案は、似たようなのもあれば、雰囲気が全く違うものも。なんとなく統一感がなくて、あとは好みで決める、といった感じになるのかなといった印象。
でもそれだと、クライアントさんが迷わないかな?とも思ったんです。

私は、良いデザインとは必ずデザインの理由が説明ができるものであるべきだと思っています。

デザインは好みで選べばいい、それはそうなんですが、その好みの深さというか、単に装飾的にいい感じといっただけではなく、その奥から感じられる何かに人は反応してそのデザインを選ぶのではないかなと思っています。

それが、デザイナーがなぜそのデザインにしたかという背景であり、理由があるならもちろんきちんと説明ができる、ということ。

私がクライアントさんにデザインの提案をする時は、まずしっかりとヒアリングをさせていただきます。
そのビジネスの、想いや背景、オーナーの個性と意志や意図などをしっかりお聞きした上で、それを表現するためのベストなデザインをご提案させていただいています。
なので基本的に1案のみご提案、そして必ずそのデザインにした意図を添えて確認をお願いしています。

デザインというのは感覚的なもの。
そして、多くの場合、デザイナーの方がデザイン感覚は優れているはず。

クライアントさんはどんなデザインが自分の事業にとってベストなのか知りたいという気持ちもお持ちのはずです。

「このデザインがあなたのビジネスにはベストです」
そう言って納得できる説明をしっかり付け加え、迷わないでいいようにデザインをご提案する。

ただ美しいデザインをするだけでなく、そういった姿勢や考えの深さもデザイナーには必要なのかな、と感じた一件でした。

それでは、また!

この記事を書いた人

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この記事を書いた人

Mihoko Takata

Design studio M. オーナー | Webディレクター兼デザイナー | Webデザイナー18年目 | 日本ノーコードウェブ制作推進委員会理事