デイジーとパソコン

Webサイトにおいては、まずはマイナスをゼロにする

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

Webサイトを作るとき、多くの人が、「どうすればもっといいデザインに見えるか」「他者と差別化できるか」といった“プラスを加えること”をまず思い浮かべる場合が多いのではと思います。

でも、私はいつも最初にこう考えます。

「まずは、マイナスをゼロにしよう。」

「不快な体験をなくすこと」「ユーザーにストレスを与えないこと」「情報がわかりやすく伝えられていること」が、すべての土台になるということです。

ではマイナスとは具体的に言うとどんなことでしょうか?

私のクライアントワークの中で、多かったものをいくつか挙げてみますね。

・サービス内容が明確に説明されておらず分かりにくい
・お問い合わせフォームが記入しづらい
・実店舗サービスなのに、場所がすぐに分からない
・情報がいくつかのページに分散しており内容がすぐ理解できない
・文字が小さすぎる、もしくは大きすぎる
・情報が明らかに古い
・ボタンの飛び先が想像しづらい
・写真がフリー素材なので魅力がいまいち分からない

などなど・・・・

あげればキリがありません。

見た目以前に、「基本的な設計」がうまくできていないWebサイトは意外と多いものなんです。

特に一番多いのが、私がサイトリニューアルをさせていただくにあたり、既存のページを拝見したときに、
一度見ただけではサービスの仕組みがわからず、何が得られるのかを理解するのに時間がかかる、ということです。

どれだけ美しいデザインや写真があっても、こうしたマイナスが残っていると、それだけでユーザーは離れてしまいます。
とても勿体無いですね。

安心と信頼が感じられる体験をしてもらう

最低限ストレスなく閲覧できること、必要な情報にすぐたどり着けること、安心して操作できること。
こうした“安心と信頼が感じられる体験”ができてはじめて、顧客との信頼関係がスタートします。

初対面で、なんかちょっと様子のおかしい人ってちょっと嫌ですよね?笑
Webサイトも一緒です。まずは信頼を得られるように不快を与える要素をなくしていく。

Webサイトは「ブランドの顔」。
第一印象が「なんか使いづらい」「見にくい」(≒様子おかしい 笑)となれば、それはもう大きな機会損失ですね。

プラスを加えるのはそのあとで

もちろん、ブランドらしさを表現するための色、フォント、レイアウト、写真の雰囲気……
そういった“プラスの要素”はとても大事です。

でも、それらが本当に活きるのは、「マイナスがゼロになっていること」が前提です。
どんなに素敵なデザインでも、「読めない」「使いにくい」では意味がありません!

小さな改善が、大きな信頼につながるんです

私は、Webサイトは“魅力的に見せるため”のものではなく、“信頼を築くため”のものであると考えています。

だからこそ、Webサイトにおいてはまず「マイナスをゼロにする」こと。

そこに目を向けるだけで、見え方も、伝わり方も、大きく変わってきます!

派手さではなく、丁寧さ。

それが、長く愛されるWebサイトづくりの第一歩だと思います。

それでは、また!

この記事を書いた人

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この記事を書いた人

Mihoko Takata

Design studio M. オーナー | Webディレクター兼デザイナー | Webデザイナー18年目 | 日本ノーコードウェブ制作推進委員会理事