西日のさす部屋とパソコン

AIの使い方にセンスと思いやりが出るということ

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

先日、とあるフランスの通販サイトでネイルアイテムをいくつか購入しました。
商品が届くのを待っていたところ、紆余曲折あり何故か発送業者が勝手に商品を送り返すという事態に・・・!

びっくりしてその通販サイトのチャットに問い合わせをしたところ・・・
すごく丁寧な文章が返ってきたんですが、どうにも微妙に答えになっていないのです。

そしてやたら文章が長く、でも返信はやたら早い。そして毎回、「Have a nice day♪」っていう文章がつくので、あ、これはAIなんだなと途中で気づいて、「Oh I think you are AI」って送ったんですよね笑
そしたら数分返事がなくって。その後、人間の手によるものらしき返信が返ってきました。

今回のポイントとしては、まず、このチャットに、
「私たちのチームメンバーがお答えします!なんでもご質問ください」と書いてあったので、
ああ、人が返信してくれるんだな、という印象を与えてしまっていること。
そして、実際チャットをしてみたら、すごく人っぽい感じの文章が返ってきたこと。
しばらく気づかずやり取りをしていたが、でもそれは実はAIであったこと。

チャットにAIを搭載するのはいいんです。
でもそれを、「人と見せかける」のは良くないなあって思います。
お客さんにも勘違いをさせてしまうし、変な手間をかけさせてしまう。

これ、最近いろんなところで起きていることだなと思っていて。

ちょっと前Xでこういうポストを見たんです。
ある会社がプロジェクトを行うのにコンペを募集したら、参加した会社のうち2社がほぼ同じ内容の企画書を持ってきた、と。

これは、ChatGPTか何か同じAIを使って企画書を作ってきたので、同じ内容になってしまった、ということらしいのですが、
これも私が経験したのと同じようなことが言えるなあと思っていて。

この会社は、それぞれのオリジナルの企画を考えてきてくれることを期待してたわけですよね。
でもChatGPTに要件を丸投げして考えさせてしまったら、それはオリジナルと言えるでしょうか?もちろん言えないですよね。

ChatGPTに考えさせるのはいいのです。
でも、まず自分たちの企画のネタがあって、それを掘り下げるのに使う、などをすべきであり、
丸投げをしてしまっていいということではないはず。

そしてそれをさも「自分たちが考えました」という体で見せるのはますます違います。

私が経験したチャットの件も、
「まずはAIがお答えしますが、それでも解決しない場合は人間が対応します」
などと書いておけば、スムーズだったはず。

AIが出したものをそのまま提供される人の身になってみて、
それが本当に相手にとって良いことなのかどうか?
自社のコスパタイパだけを意識していないか?

AIを利用することが当たり前になってきた今、ここの使い所にセンスと思いやりが問われるなあと感じています。

それでは、また!

この記事を書いた人

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Mihoko Takata

Design studio M. オーナー | Webディレクター兼デザイナー | Webデザイナー18年目 | 日本ノーコードウェブ制作推進委員会理事