ブランド・コンセプトが曖昧だとデザインが曖昧になる

ブランド・コンセプトが曖昧だとデザインが曖昧になる

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

クライアントのWebサイトを作り続けて数年、デザインをしていて確信したことがあります。それは、ビジネスのコンセプトが曖昧だとデザインが曖昧になるということ。どうもデザインが決まりきらない・・といった場合、コンセプトが決まりきってない場合が多いです。

逆に、デザインをするときにインスピレーションがサッと降りてきて、スムーズにデザインできて、かつクライアントから一発OKが出る、そんな場合は大抵コンセプトがしっかりしているんです。

デザインは、いわば、コンセプトを視覚化させたもの。コンセプトが曖昧であれば、もちろんデザインも曖昧になります。
このことに気づき、今のビジネスの状況もあって、Design studio M.ではデザインの上流、コンセプト作りを含めたブランディングサービスを開始することにしたんです。

ブランド・コンセプトの作り方

Design studio M.の行っているブランディングを例に題して、ブランド・コンセプトの作り方をご紹介しますね。
ブランド・コンセプトは下記の要素から作成されます。

1. ブランド・ストーリー

サービス立ち上げのバックグラウンドや、それに至るまでのオーナーの歴史などの物語。

2. ターゲットオーディエンス

ターゲットとなる人の、年齢層、性別、職業、価値観、交友関係、状況など。

3. ユーザーベネフィット

なぜユーザーはこの商品・会社を選ぶのか、商品やサービスの利点。

4. ユーザーシナリオ

ターゲットがどうやってあなたのサービスに出会い購入を決めるかの仮の物語。

5. ブランドエクスペリエンス

消費者が製品やサービスを使用する中で感じる全体的な印象や経験全て。

6. ポジショニング

ターゲット市場における、競合他社と自社商品の差別化ポイントの明確化。

7. キーワード

今回のブランディング対象のサービスやビジネスにおけるキーワード。

8.  フィロソフィー

ブランドが追求する価値観や信念。

9.  ビジョン

ブランドが目指すもの、ビジネスの展望・理想像・未来像、事業展望。

10. プロミス

ブランドが顧客や社会に対して行う約束。

これらをまず言語化して、端的に現したものが「ブランド・コンセプト」です。

例えば、スターバックスなら、「The Third Place」、ユニクロなら「LifeWear」。
ちなみにDesign studio M.は「そのビジネスのきらめきを、美しい形に。」です。

一言にコンセプト、といっても上記に紹介したような内容を飽和的に含むもの。そしてデザインはこれらを視覚化させたもの。
こう考えると、デザインって単純に「装飾」や「見た目をよくするもの」にとどまらないことがよくわかりますね。

ぜひ、Webサイトを作る前に、上記を参考にブランド・コンセプトから考えてみてくださいね。

それでは、また!