ハンガリーの画家Sándor Galimberti展を見にハンガリー国立美術館に

ハンガリーの画家Sándor Galimberti展を見にハンガリー国立美術館に

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

昨日はウィーンで見たクリムトについての記事を書きました。
最近美術館に行っていないと冒頭に書きましたが、昨日の記事を書いてどうしても何か見に行きたくなり、ハンガリー国立美術館でハンガリーの画家Sándor Galimberti(シャーンドル・ガリンベルティ)展をやっていたので行ってきました。

うちのハンガリー人の彼もこの画家の名前は聞いたことがないとのこと。私も知りませんでした。

ハンガリー国立美術館はブダ城の中にあります。ブダ城といえばドナウ川沿いにある観光名所の一つ。いつもまあまあ人がいるものの、そこまで混んでいません。ミラノの大聖堂周りと比べたら・・・そういえばウィーンも中心地はいつもすごい人。ブダペストは美しくも、ごみごみとしていないところが好きなところの一つです。

さて、Sándor Galimbertiは夫妻で活躍した画家で、20世紀ハンガリー近代絵画の先駆者だったそう。
ぱっと見た感じの印象としては、ポスト印象派かな感じです。ゴッホやゴーギャン、マティスを思わせる感じ。

展示室の入り口。企画展のデザインを見るのも楽しみの一つ。
まず最初に気に入ったのがこちらの裸婦画。
ハッとする色使い。好きです。

夫人のValéria Dénesの絵も展示があったのですが、アンリ・マティスの生徒だったそうで。確かに言われてみればどこかマティスを思わせる絵でした。

夫人の絵です。青の花瓶に花の色が鮮やか。
向かって右側はベルギーのブルージュの街並み。これらも夫人の絵です。
夫妻の作品として最も有名なオランダの海辺の街の絵。実は夫人が描いたものだったそう。

夫妻で同じく画家、描かれた絵もどこか似ている。生前も一緒に展示会などを行なっていたようで、お互いがお互いのインスピレーションの元にもなったのでしょうね。
Sándor Galimbertiは夫人が肺炎で若くして亡くなった後すぐに自殺してしまったそうで、彼女のいない世界は考えられなかったということなのでしょうか。

Sándor Galimbertiの絵に戻って。みずみずしい配色の果物の静物画。
これはポール・セザンヌを思わせますね。
こちらはちょっとゴッホのような。花瓶の後の絵はゴーギャンだそう。

Sándor Galimbertiは2度結婚をしており、最初の奥さんもチェコ人の画家で、その方の絵もいくつか展示されていました。私的にはそこまで惹かれなかったのですが・・・

有名な画家の絵を見に行くのもいいですが、新しい画家を知るのもすごくいいですよね!
なかなかボリュームのある展示で、楽しめましたが、彼らの絵は大部分が行方不明だそうで、過去の展示会のタイトルリストからいくつも探し中の絵画があるようでした。きっとどこかの邸宅の倉庫で眠っていたりするのでしょうね・・・綺麗な状態で見つかるといいですね。

展示を見終わった後は、美術館の屋上に登って景色を楽しみました。今日は一日中曇りでしたので景色はイマイチですが、こういう日が美術館日和ですよね。

帰りは遅いランチをお気に入りのベトナム風カフェで。バインミーを食べました。

ザ・ブダペストな景色。
お気に入りのベトナムカフェはインテリアも可愛い。
バインミーとコーヒーって意外と合う。

Sándor Galimberti(シャーンドル・ガリンベルティ)について日本語で検索してみたら、検索結果なしだったので、私が日本人で初めて彼について記事を書いた人かもしれません。やった!
またここでしかみれないような、色々なハンガリー・ヨーロッパならではの情報を書いていきますね。

それでは、また!