スモールビジネスこそデザインの力で競争力をつける

スモールビジネスこそデザインの力で競争力をつける

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

ビジネスオーナーさんの中には、「デザインよりもサービスと人柄が大事」「デザインにお金をかける必要はない」と考えておられる方も多いでしょう。
でもそれだと少し勿体無いかも?というお話を今日はさせてください。

いきなりですが、経済産業省・特許庁が2018年に出した報告書、「産業競争力とデザインを考える研究会報告書『「デザイン経営」宣言』」の中に、
こんな一文があります。

デザインは、企業が⼤切にしている価値、それを実現しようとする意志を表現する営みである。それは、個々の製品の外⾒を好感度の⾼いものにするだけではない。顧客が企業と接点を持つあらゆる体験に、その価値や意志を徹底させ、それが⼀貫したメッセージとして伝わることで、他の企業では代替できないと顧客が思うブランド価値が⽣まれる。

産業競争力とデザインを考える研究会報告書『「デザイン経営」宣言』より

もう、これだけで、私が話したいことのほぼ全てとなってしまうのですが・・・。

そういうわけにもいかないので、このまま続けます。笑

私がもうこのブログ内でも、XなどSNS上でも繰り返しお伝えしているのですが、デザインとはデコレーション(装飾)ではないのです。

ビジネスにおけるデザインとは、顧客に自社の価値を伝えるコミュニケーションの一環であり、テキストで伝えるよりもずっと伝わりやすいものです。

特にコロナ以降オンラインでのやりとりが活発になり、顧客が一企業の情報に長く時間を割いてくれることも少なくなりました。
なので、出来るだけ短い時間で企業の「雰囲気」が伝わるものを作る必要があります。その役割を担ってくれるのがデザインなんです。

ある程度の資金力のある企業でしたら、広告を打ち、価格競争ができるでしょう。
しかしスモールビジネスの場合はそうはいきませんし、そうするべきでもないです。

スモールビジネスらしい戦い方といえば、「ユニークさ」ですよね。大手企業にはマネのできない柔軟さで、ニッチ需要をさらうこと。

それでもやはり顧客に見つけてもらわないことには、意味をなさないでしょう。
そんな時に役に立つのがデザイン。

バナーなり、SNSのアイコンや投稿、Webサイトはもちろんブログなど。
統一された世界観の中での安定した発信は、たくさんの競合の中で埋もれることなく、顧客に見つけてもらいやすいものになります。

最後に一押しを・・・

先ほどの報告書、産業競争力とデザインを考える研究会報告書『「デザイン経営」宣言』の5ページ目には、「5.デザインの投資効果」というコンテンツがあります。そこには、

British Design Councilは、デザインに投資すると、その4倍の利益を得られると発表した。また、Design Value Indexは、S&P500全体と⽐較して過去10年間で2.1倍成⻑したことを明らかにした。

とあるのです。

これは。欧⽶で行われている、デザインへの投資を⾏う企業パフォーマンスについての研究結果とのこと。
なるほど、デザインの力というのはバカにはできないものだと思いませんか?

このブログを機に、ビジネスにおけるデザインに興味を持っていただけると嬉しいです!

それでは、また!