こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。
ハンガリーにも秋が来て、このシーズンで思い出すのは葡萄狩り。
実は去年の話になってしまうのですが、ハンガリーのワイナリーで初めて葡萄の収穫のお手伝いをしました。
ワイナリーの場所はトカイ地方にあるSárospatakというところ。ハンガリーではワインでとても有名な場所です。車でブダペスト中心街から3時間くらいかかります。ワイナリーの名前はHarsányiといいます。このワイナリーのオーナーが私の彼の友人で、彼はほぼ毎年のように収穫のお手伝いに行っています。
日本ではあまり知られていませんが、ハンガリーはワインの生産がとても盛ん。スーパーではほとんどハンガリーのワインしか売られていませんし、私も日々飲むワインはハンガリー産のものです。やはり地産のものだからか、スーパーの安いのでも美味しくて嬉しい。
ハンガリーではワイナリーは何軒か周りましたが、ワイナリーってなんか響きがお洒落ですよね!お金は出ませんが、その代わり食事とたっぷりのワインを出してくれるとのことで、それを楽しみに参加しました。
車で広々とした田舎道を行くこと数時間・・・トカイ地方に入るとワイン畑が広がっています。土地の地質が粘土質で、雨の降った後でなくても柔らかくネトっとしているので、長靴は必須。
その日は夕方に出発したので、夜に到着。葡萄の収穫は翌日ということで、早速たくさんのワインで酒盛りです!
トカイ地方は、世界三大貴腐ワインの一つ「トカイワイン」の産地なんです。甘くて美味しいスイートワイン。トカイワインはなかなかいいお値段のする高級ワインなんですが、このワインはじめ、シャンパン、白ワイン、たっぷりいただきました!最高!
祭りは夜中まで続き・・・私はいつも途中退散です。大体23時くらいには限界を迎えます。みんなは2時か3時くらいまで、ずーっと飲んでる。すごい。
なので朝は遅くて大体10時くらいからみんな起き出します。朝ごはんをいただいたら、いよいよ収穫です!
天気が良ければ景色が最高に美しいだろうに、どんより曇っていてちょっと残念。でも暑くなかったので働きやすかったかも。写真のようにペンチで根本からザクザク切って箱に入れていきます。
実はこれ、トカイワイン用の葡萄の収穫でした。行ったのは9月末なんですが、普通のワイン用の葡萄の収穫より遅いんです。これは、木の上でゆっくり熟成させて甘みを出させるため。土地柄湿気が多く、木の上で熟成させるうちにブドウに貴腐菌というものが付くのだそうです。
お昼過ぎまで収穫をしたら、次は選別です。
ベルトコンベアみたいな機械に乗せて、手作業で悪い実やゴミを取り除いていきます。そのあとはプレス機でジュースに。ジュースは大きなステンレス製タンクに入れられます。
タンクに入った搾りたてのジュースをいただきました。みんな空のペットボトルを持参していて、それに注いでくれて持って帰れる。自分たちで収穫した分は全部なくなっちゃうんじゃない?と思いました笑 味は熟成させた葡萄だけにものすごく甘い!味が濃く酸味も強く、市販のジュースとは全然違いますね。すごく美味しかったです。
これがワインになるのか〜。ワインになると、もっとトロリとした金色の液体になります。発酵って不思議ですね。
初めてのワイン用葡萄の収穫、田舎の空気を味わいながらの貴重な体験でした!
皆さんもぜひ機会があれば、ハンガリーのトカイワイン、飲んでみてくださいね。ENOTECAなどでも扱いがあるようです。
それでは、また!