こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。
私は美術館に絵を見に行くのも好きですが、自分で描くのも好きで、ブダペストではたまに絵画教室に行っています。
ブダペストで最初に行ったのは、月に一度程度、ワインバーで開催されていた、ワインを飲みながら絵を描くワークショップ。
描く絵は決まってたんですが、人によって出来上がりに個性が出るのが面白かった。あとはワインとチーズが最高に美味しかった・・・。ワインもリーズナブルで、テイスティングといって結構良い量を飲ませてくれるので、完全に酔っ払いながら描いてましたね。
2回ほど行ったかな。面白かったんですが、描く絵も色も決まっていて時間も短いので、ちょっと物足りなさを感じて、違うところを探し始めました。
そこで次に見つけたのが、ロシア人のOlgaが開催していた水彩画で自画像を描くクラス。
こちらはOlgaのインスタ。彼女の描く絵は本当に緻密で美しい!水彩画専門のアーティストなんです。
可愛い自宅がアトリエでした。写真撮らせて貰えばよかった!ちょうどハロウィンだったので、ハロウィンのキュートな小物が散りばめられたインテリアだったんです。猫ちゃんもいました。
これは確か3回くらいに分けて行われたクラスだったかな。しっかりとテクニックを教えてもらえたし、自画像の背景なんかも自由で、楽しかったなー。
唇のところと目のあしらいは、Olgaが修正してくれたんですが、すごい綺麗じゃないですか?立体感がある!
その後もう1箇所見つけた教室があって、教室の名前がKunstfuck Art Residency。こちらもロシア人のOksanaという女性が開催しているもの。絵画アーティストってロシアの方が多いのかなあ。偶然でしょうか。
私も登場している、教室のInstagramのリール。
Oksanaのクラスは、アートが学べるところが特徴。手法もさまざまなものが学べます。
毎回テーマがあって、私が最初に受けた彼女のクラスは、その時ヴェネチア・ビエンナーレで開催されていた「女性+ジェンダー・ノンコンフォーミングの作家が90%を占めるメイン展示The Milk of Dreams」の女性アーティストからインスピレーションを受けて作品を作成する、というものでした。
なんかもうこれを聞いただけで面白そうですよね。
ビエンナーレで展示のあったうちの何人かの女性アーティストをピックアップし、彼女達の絵の解説することからクラスが始まります。その後その中から好きなアーティストもしくは作品を選んで、そこからインスピレーションを得て自分たちの作品を作りました。
私が選んだのは、ジョージア・オキーフ (Georgia O’Keeffe)という画家が描いたアイリスの絵。
インスピレーションというか、コピーになってしまった・・
今思うともっとオリジナリティを追加すれば良かったですね。違う色を使ってみるとかね。
ジョージア・オキーフはアメリカの画家で、20世紀で最も重要な芸術家の一人であり 、近代美術への貢献で知られています。
1920 年代から 1950 年代にかけて制作した花の絵画でも有名で、彼女はなぜ自分が花を描くかということについてこんな言葉を残しています。
(素敵なので全文を引用します。)
誰も花を見ていない ― 本当に ― 花はとても小さい ― 私たちには時間がない ― 見るのに時間がかかる… だから私は自分に言った ― 自分が見ているものを描こう ― 私にとっての花が何であるかを。でも大きく描こう ― そうすればみんな驚いて時間をかけて見るだろう ― 忙しいニューヨーカーでさえ、私が見ている花を見るのに時間をかけてくれるだろう… そうだ ― 私はあなたに時間をかけて見るようにさせた… そしてあなたが時間をかけて見た時 ― あなたは自分の花に対する連想をすべて私の花に当てはめ、私があなたの花について考え、見ているのと同じように私の花について書く ― でも私はそうではない。
https://artblart.com/tag/georgia-okeeffe-red-hills-and-white-flower/
彼女の絵を家に飾って毎日ゆっくりと眺めてみたいです。
この後も、何度かOksanaのクラスに通って、いくつか作品を仕上げました。それらは色合いも私のアパートメントに合いそうな感じだったので、部屋に飾っています。(アイリスの絵だけは、部屋の色合いに合わないので飾れてません。)
自分の絵を部屋に飾ってじっくり眺めるのもなかなか乙なものです。
絵画クラス、しょっちゅうは行けていないのですが、たまに思い出してはフラッと言って、数週間かけて作品を仕上げます。このゆっくりペースがいいみたい。
次は来年かなー。また何か仕上げたらこちらに書きますね。
それでは、また!