作業机

2025年これからの小規模ビジネスWebマーケティングの考え方

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。

ここ数年Webマーケティングのあり方が変わってきたなあと思ってたんですが、今年に入って確実に今までと違う流れになってきました。
そう、ChatGPT始めとするAIが一般化してきたからです。

いわゆる、「数打ちゃ当たる」戦法が大手以外で通用しない・・・ということになってきています。

大手なら莫大な費用をかけて、
クオリティが高いクリエイティブを、単価が高いもの(いい場所の広告とか)で、数を打つ
ことができるのですが、それ以外の企業はそんなこともできず、数を打つとしたらAIに頼るしかなくなってきている。

AIが出てくる前から、いわゆるハウツーなんかをブログに書いたりとか、無料コンテンツを提供することでリストを集めたりとかっていう手段はあったのですが、みんながAIを使い始めたことで、上記の量産が可能になり、情報の波が加速化したわけです。

また、そもそも、コロナ以降、オンラインに頼る企業は大幅に増え、現在、ブログ記事もYouTube動画もSNSの投稿も、以前の比ではありません。
生半可な数打ちゃ当たるは、確実に当たらなくなってきています。顧客が選ぶものの母数が大幅に増えたからです。

他社と同じようなこと、他社もやっているからということ、成功のハウツー
などなどのいわゆる小手先のWebマーケティングは今後通用しないだろうな、と感じています。

もちろん、「Webマーケティングの基本のやるべきこと」は存在します。

・分かりやすくサービス申し込みに繋がりやすいWebサイトを作成する
・SNSやブログ、YouTubeやポッドキャストなどで発信を続ける

といったこと。これは大きく変わりはないでしょう。

そして、上記以外に今後強化するべきものがあります。それが、

・自分たちの頭でしっかりと考える
・ブランディング
・顧客との関係性の構築

です。

どこにでもあるようなサービスはもう売れにくいので、今後はより、自社しか出来ないこと・ものを追求するなど、自社だけの魅力を作っていきましょう。
そしてそれは、他社を真似したり、ハウツーに頼るのではなく、自分たちの頭でしっかり考え、自分たちの軸で判断していくべきです。

お客様に関しても、言い方はあまり良くないですが、「この人を逃しても次がある」という状況ではなくなってきました。自社を選んでくださるお客様と密なコミュニケーションをとり、ご縁を育てていくような姿勢が大事になってくるでしょう。
また、AIすらも、人の感情を意識した発言をするようになりました。今後はビジネスライクな運営をする企業に人気が出ることはないのではないかなと考えています。

私自身も、以前はWebのことならなんでもやりますという姿勢で売っていた時もありましたし、価格も勝負できるものを、と考えていました。
でもそれだとなかなかに他社との差別化ができず、最終的にお断りをされるということも多かったです。

また、SNSなどの投稿も、「成功している人がやっている」ことを頑張って真似してもなかなかフォロワーが増えず困っていました。

それでもある日ふと、
多くのフォロワーがいて、たくさん声をかけてもらえることが成功しているということではないのだ、
いかに目の前のお客様と良い関係を築くか、そして、数多くなくとも、相性がよく良い関係性が築ける人と仕事をしたいと思ってくださる方に出会えること、

これが私の中で成功と呼べるのかも、と思うようになり、
それからは、きちんとブランディングをしたり、自分の思いや考えを正直にお客様にシェアするように意識してきました。

そうしたところ、最近では、ありがたいことに「あなたにお願いしたいと思って連絡しました」と言っていただけることが増えてきました。

その背景には、「どういう考え方で仕事をしているか」「どんなお客さんと向き合っているか」など、
日々の発信を通じて少しずつ伝えてきたものがあり、
また、目の前のお仕事を「私らしい」と思えるようなスタイルで、お客様の役に立つことを自分なりに考えてこなしてきたこと、
もあると思います。

“あなただからお願いしたい”を、2025年以降はより強化してください。
そしてそれは、テクニックや他社の真似などの小手先のものではなく、自社らしさを丁寧に発信し続けることから育っていくもの。

・自社の個性とはどのようなものなのか
・どんな人たちとご縁を繋ぎたいのか

これらを意識して、2025年以降はより丁寧にビジネスを育てていきましょう。

それでは、また!

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Mihoko Takata

Design studio M. オーナー | Webディレクター兼デザイナー | Webデザイナー18年目 | 日本ノーコードウェブ制作推進委員会理事