こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。
そもそもWebデザイナーという仕事ってどういうものなのかということを書いておきたいなと常々思っていましたので、今日はこのお題でいこうと思います。
皆さん、Webデザイナーというと、どんな内容の仕事をする人だと思いますか?「Webサイトを作る人でしょ?」「デザイナーだから、見た目のデザインをする人よね。」私は多くの方がそれくらいの認識なのかなあと思っています。
私は便宜上「Webデザイナー」と名乗っていますが、私がこなす仕事は「デザイン」だけではありません。
Webデザイナー髙田美保子の仕事内容例
仕事内容 1. 予算やスケジュールなどを調整しプロジェクト全体を管理し成功に導く
=プロジェクトマネージャー
仕事内容 2. クライアントがWeb上で達成したい目標から施策をプランニングする
=Webマーケッター
仕事内容 3. 制作内容について具体化し技術的な決定や進行管理、ワイヤー作成などを行う
=Webディレクター
仕事内容 4. コンセプトを伺い見た目のブランディングからデザインの方向性を決める
=アートディレクター
仕事内容 5. Webサイトの見た目のデザインを作成する
=Webデザイナー
仕事内容 6. サイトに掲載する文章を考える
=Webライター
仕事内容 7. サイトを構築する
=フロントエンドエンジニア
仕事内容 8. サイトを運用する
=Webオペレーター
ざっとあげただけでこれだけの仕事内容があります。
もちろんこれは、私が個人事務所を運営しているために、一人で全部やっているだけ、ということでもあります。
ただ、「Web制作のデザイン事務所をやっています」だと少し回りくどいですし、経営だけしているのか、作業もできるのかもわかりづらいため、自己紹介の時などは一般的な名称の「Webデザイナー(=Webサイトを作る人、とイメージしやすい)」という肩書きで紹介させていただいてます。フリーでやっている方って、結構こういう方、多いと思います。
ただ、これがちょっと誤解を生みやすいポイントなのかなあ、とも思っています。
ココナラなどで「Webサイト作成します」といったサービスを売られている方は、「Webデザイナー」です。この方々はおそらく私と同じように、上記の仕事を基本全て一人で作業されているのかと思います。
でも、中規模以上のWeb制作会社だと、上記の太字で書いた肩書きごとに、担当者がいるわけです。なので同じ「Webデザイナー」という肩書きを持っている者でも、できることが違うわけです。
フリーランスとして制作会社のプロジェクトにジョインして、デザインを担当する方もいます。その方も「Webデザイナー」です。
さて、今のお話からざっくり言うと、Webデザイナーには
・Webサイト作成全てを担当するWebデザイナー
・Webサイトのデザインのみを担当するWebデザイナー
この2つのタイプがいる、という事になりますね。
まあ、だからなんなのか、という話なんですが、Webサイトって、作成を業者に依頼する機会がある方、案外多いと思うんです。その時に、個人だったり、中小企業の方だったりすると、コスト面から個人のデザイナーに依頼することも多いと思うんですね。
今回のお話を聞いていただいておわかりいただけたかと思うんですが、Webデザイナーだからってなんでもできるわけではないんです。
私は会社勤めをしていた時に、Webサイトの運営から入り、サイト構築を担当し、デザイナーになり、その後ディレクターになりました。実は独立したのはディレクターとしてで、業務委託ディレクターとして企業に常駐していました。今でもディレクター、またはプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトに参加することもあります。全ての作業で担当者として働いていた経験があるので、今、一人で全ての役割をこなすことができるのです。
制作会社のお値段が比較的高めだというのも、今回なぜかお分かりいただけたかと思います。制作会社には、それぞれの作業のプロフェッショナルがいるので、一つ一つの工程でより精度の高い仕事を提供してもらえるわけです。
ということで、とにかく良さそうなWebデザイナーに依頼すれば希望するようなWebサイトを作ってもらえる、というわけではないので、依頼する際には、制作会社の方がいいのか、個人の方に依頼するならどういった作業がこなせる方なのか、をちゃんと確認する必要があるのです。
Webサイトの制作依頼、業者を探すのに本当に苦労されるというお話を本当によく聞くのです。どの企業にも必要なものなのに、業界としてとても分かりづらいものだなと私も日々感じています。
今回の記事で少しでも、WebデザイナーやWeb制作に対する解像度を上げてもらえるといいなと思っています。
それでは、また!