こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナーのみほこです。
今日は私の愛するWordpress用ノーコードツール、Elementorについてのお話をさせてください。
最近、クライアントからElementorを指定されたり、クライアントのWeb担当の方がすでにElementorを利用されていたりなど、
日本でもElementorがだいぶ身近になってきたなあ・・・という感じがしています。
WordPressなどのIT系ツールは利用者が多いほどいい、という持論のある私にとって、これはとても嬉しいこと!
さて、ではそもそもなぜ私はElementorを使用しているのか。これにはもちろん理由があります。
Webサイトをつくるとき、私は「何に時間を使うか」を常に意識しています。
これまで、デザインもコーディングも、ディレクションも経験してきたからこそ、ひとつの制作工程にかける時間と労力が、最終的なクオリティやプロジェクト全体にどう影響するかが見えてきました。
コードが書けるからといって、毎回ゼロから書く必要はありません。
むしろ、今は本当に大事なことに時間をかけるべき時代。
私がElementorを使うのは、「楽をするため」ではなく、サイト全体の質を高めるために、自分のリソースを正しく配分するためなのです。
制作者側の理由:本質的な仕事に集中するための選択
Elementorは、コーディングをしなくてもページが作成できるという点で、効率的にサイトを立ち上げることができます。
でも、ただ早く作れるから選んでいるわけではありません。
実際には、デザインはもちろんサイトの構成や導線設計、コンテンツの見せ方など、もっと時間をかけて向き合うべき部分に集中できるようになる。
これが私にとって大きな価値です。
ページやセクション単位で再利用できるパーツも多く、プロジェクトごとに「一貫性」と「スピード感」の両方が保てるのも魅力。
もちろん、必要なときにはCSSやJavaScriptを追加することも可能なので、Elementorに“制限される”感覚はありません。
むしろ、手を加えるかどうかを自分で選べる自由さがあるという点で、プロにとってはとても使いやすいツールだなあと思っています。
クライアント側のメリット:納品後こそ、Elementorの強みが活きる
私がElementorを使う理由は、もう一つあります。
それは、クライアントにとっての利便性です。
Webサイトは「納品して終わり」ではありません。
更新されずに放置されてしまうのではなく、“使い続けられるサイト”になることが本当のゴールだと思っています。
Elementorは、基本コードを書かず編集ができるので、クライアント自身がテキストを変えたり、画像を差し替えたりするのがとても簡単です。
「ちょっとした変更をわざわざデザイナーに頼まなくて済むので助かる」という声を、何度も聞いてきました。
さらに、頻繁に更新する箇所はテンプレートとして登録しておくことで、全体のデザインを崩さずに修正ができるため、「触って壊してしまうのが怖い」と感じさせないのも大きな利点です。
パフォーマンスの面でも、設計次第で十分に軽量に保つことができるので、クライアントにとって安心して長く使えるWebサイトになります。
ツールの使い方こそプロの仕事の見せ場なんです
Elementorは、誰でも簡単に使えるツールのように見えるかもしれません。でも実際には、どんなサイトに、どう使うのか。その判断ができるからこそプロなのだと思います。
コードを書く力があるからこそ、あえて書かないという選択ができる。そのぶん、設計やコンテンツ、そして「伝える」ための工夫にしっかり時間をかけられる。そして何より、クライアントがサイトを自分たちで“育てていける”環境をつくることができる。
Elementorは、そんな制作と運用のバランスを取るのに、とても良い選択肢だと私は感じています!