結局ワードプレスサイトの読み込みって遅いのか

こんにちは!ブダペスト在住Webデザイナー美保子です。

「Webサイトの読み込みが遅い」
「コンテンツが全て表示されるのに時間がかかる」

この、令和、5Gの時代でも、Webサイトの読み込み問題、まだまだちょこちょこと聞きますね。

先日も、Xのポストで、「ワードプレスサイトをやめたら早くなった」という投稿を見かけまして、
ワードプレス愛用者の私としては、ちょっと反論しておきたいところだなと思っております。

今回は、私が実際クライアントさんが自社サイトでお持ちだった、「読み込み遅い問題」と、
なぜそうなってたのかを、経験に基づいてお話ししてみたいなと思います。

この記事は、こんな方のために書きました

・なんかやっぱりWebサイトの表示が遅い気がする
・サイトの表示が遅いのはワードプレスのせいだと思って諦めている
・綺麗な画像をたくさん使ったリッチなサイトでブランディングしていきたい、でも読み込みは早くしたい
・待つのが好きではないので、お客さんにも待たせたくない
・Web上で顧客を待たせたせいで申し込みの取りこぼしをしたくない

結論から言うと、WordPress が遅い=WordPressが悪いのではなく、“設定・プラグイン・テーマ・画像・サーバー”など周辺要因の組み合わせによるもの。

ワードプレスはとても便利ですが”重くなる要因が多い”ので、丁寧に設定していく必要があるんですね。

それでは具体的に一つ一つ見ていきましょう。

理由1 : サーバーが古かった

割とあるある、10年以上使っているサーバーは性能が落ちている可能性があります。
新しいサーバーに変えただけで、少し早くなることも。

Webサイト本体の容量自体はそこまで重くないのであれば、サーバーを整理して最新のものに変更してみると、
読み込みスピードが改善するかもしれません。

理由2 : サーバーの性能がWebサイトに合っていなかった

格安サーバーの安価なプランでは、リッチなコンテンツや動的コンテンツを使用するサイトでは性能が不十分な場合があります。

私のクライアントさんでも、ビジネスが飛躍して素敵なウェブサイトに作り替えているのに、サーバーがそのままだったせいで読み込みが悪くなっていたケースがありました。

10ページ程度のコーポレートサイトや、テキストメインのブログサイトならいいでしょう。

でも、綺麗な画像をしっかり見せたいサイト、アニメーションを使用したサイト、または構成が複雑な動的サイトなどは、ある程度性能が高いサーバーを使用した方が良いです。

理由3 : サーバー容量(ディスク使用量)が限界に近い

同じサーバーを長く使っていることで、いらないファイルが膨大に溜まっていて、サーバーの容量を圧迫していたということもありました。

過去のバックアップファイルを全て削除しただけで、Webサイトの容量が7割以上も減ったことも。

ディスクが圧迫されると、ページ生成処理が重くなる、キャッシュを作れなくなる、画像の最適化が行われない、など、あらゆる動作が遅くなりがちです。

たまにはサーバーにログインして、いらないファイルやデータを消せるといいですね。

理由4 : 画像の処理が甘かった

使用している画像の容量が重ければ、もちろんサイトの読み込みも遅くなります。

JPGで1枚1〜4MBとか、Retina画像をそのままアップしスマホでも巨大な画像を読み込ませたり・・
クライアントさん自身で作られたサイトは正直、画像をしっかり処理していない場合がほとんどです。

画像の形式はWebPが軽くておすすめです。
WebPとは、Googleが開発したサイトでの表示に適した画像フォーマット。ファイルサイズを大幅に小さくしても、画像が綺麗なままで、ウェブサイトの表示速度を向上させてくれるんです。

ワードプレスのプラグインで、すでにアップロードした画像をWebPにできるものもあるので、調べてみてください。

今、私はWebPにするための画像加工はPhotoshopで行っていますが、CANVAが早くWebPに対応してくれないかなーと思ってます。
CANVAで作った画像をWebPにするのがめんどくさくて!

あと、読み方は、「ウェッピー」らしいです。私、「ウェブピー」ってずっと言ってた・・・

あと、ワードプレスにはアップロードした画像を適切な画像サイズで表示させる機能がついているので、それを意識して設定するようにしてください。

理由5 : データベースが肥大化

長く運用されているサイトや、容量の多いサイトで起こりやすいです。

ゴミデータ、リビジョンが大量、削除したプラグインの残骸、自動保存の履歴、などなどがデータベースに溜まってクエリが遅くなることがあります。

これらをクリーンアップしてくれるプラグインがありますので、入れてデータベースをお掃除してみましょう。
なお、お掃除をする前にバックアップを取るのを忘れずに!

理由6: WordPress本体・テーマ・プラグインが古い

特に管理されないままほったらかしのワードプレスサイト・・
古いバージョンはパフォーマンスが悪かったり、非推奨コードが残っていたりします。

これも、私が前任より引き継いで発覚することが多いです。というか、大体毎回です。

何年も、WordPress本体・テーマ・プラグインを更新しておらず、いざしようと思ったら、サイトが崩れたり表示されなくなることも。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
こんなに理由があるの・・・と思われたかも?

他にも、プラグインの入れすぎ、プラグイン同士の相性、外部サービス(インスタ連携など)の読み込み、
などなど、、たくさん気をつけるところはありますが、今回は私もよく出くわす代表的なものを挙げてみました。

私がWebサイトリニューアルを請け負うとき、まず最初にするのがこれらの作業だったりします。
こういう目に見えづらい作業が結構大事だったりするんですよね。

Webサイトが遅いと、やっぱり、お客さんも見る気がしないはず。もったいないですね。
今日の記事を参考に、自社サイトをチェックしてみてください。

それでは、また!

この記事を書いた人

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この記事を書いた人

Mihoko Takata

Design studio M. オーナー | Webディレクター兼デザイナー | Webデザイナー18年目 | 日本ノーコードウェブ制作推進委員会理事