こんにちは!Webデザイナーの髙田です。
今日はわかりづらい!と言われることの多い、Webサイト制作の価格と相場感について解説してみようと思います。
昨今、Webサイト制作を事業や副業としてされる方が増えてきており、相場感が分かりにくくなってきている感じがあるのですが、個人的には相場というものはきちんと存在すると思っています。そしてこの相場から大きく外れるような業者は、ちょっと用心した方がいいかもしれません。
それでは早速いってみましょう!
まず、自社サイトを外注しよう!となった時は、
1.どれくらいの予算が出せるのか
2.そのWebサイトはどんな目的で作成するのか
以上2点を少なくとも明確にしておく必要があります。これをもって、どんな業者にどのように依頼するかを検討します。
同じ依頼内容でも、依頼先によって金額が大きく変わってきます。私が17年間Web業界にいる中での肌感でのものですが、ざっと表にしてみました。
個人事業主の場合
目的 | メインの依頼内容 | おおよその価格帯 |
---|---|---|
名刺がわりのシンプルな Webサイト | 会社やサービスの紹介とお問い合わせ先の掲載 (基本のサイト作成) | 20万円〜30万円 |
他者との差別化のための Webサイト | 基本のサイト作成 +ブランディング・オリジナルデザイン | 30万円〜60万円 |
集客のためのWebサイト | 基本のサイト作成 +Webマーケティング・SEO | 50万円〜80万円 |
ECなど独自のシステムを 搭載したサイト | 基本のサイト作成+システム構築 | 80万円〜 |
小規模制作会社の場合
目的 | メインの依頼内容 | おおよその価格帯 |
---|---|---|
名刺がわりのシンプルな Webサイト | 会社やサービスの紹介とお問い合わせ先の掲載 (基本のサイト作成) | 30万円〜60万円 |
他者との差別化のための Webサイト | 基本のサイト作成 +ブランディング・オリジナルデザイン | 60万円〜100万円 |
集客のためのWebサイト | 基本のサイト作成 +Webマーケティング・SEO | 100万円〜200万円 |
ECなど独自のシステムを 搭載したサイト | 基本のサイト作成 +システム構築 | 150万円〜 |
大手制作会社の場合
目的 | メインの依頼内容 | おおよその価格帯 |
---|---|---|
名刺がわりのシンプルな Webサイト | 会社やサービスの紹介とお問い合わせ先の掲載 (基本のサイト作成) | 80万円〜 |
他者との差別化のための Webサイト | 基本のサイト作成 +ブランディング・オリジナルデザイン | 150万円〜 |
集客のためのWebサイト | 基本のサイト作成 +Webマーケティング・SEO | 200万円〜 |
ECなど独自のシステムを 搭載したサイト | 基本のサイト作成 +システム構築 | 300万円〜 |
大体このようなところかな、と思います。
なぜ依頼先で価格が変わってくるかというと、まず、個人事業主は基本的に一人で作業して、必要なところのみ外注に出すような形をとっているので、余分な人件費がかかりません。自宅を事務所兼にしている方も多く、税理士さんなどをつけていない方も多いです。要は余分な経費がないので、その分安くできるというわけです。
ただ、基本一人+アルファで行うので、対応できる分野が狭くなりがちです。
制作会社さんも、規模によって変わってきます。小規模の会社さんだと、新卒を取らないことがほとんどなので、教育費等が不要です。制作はチームで行うことがほとんどですが、小規模なためコミュニケーション等もミニマムですし社内共有のための作業等が最小限。その分大規模の制作会社さんより比較的安価である場合が多いです。
なお、小規模な制作会社さんに関しては、ブランディングに特化している会社、マーケティングに特化している会社など、得意分野に偏りがあることが多いです。
そして、制作会社さんは、大規模になればなるほど、新卒の方や入社したばかりの方の社員教育や、社内のレギュレーション作成、定例会など、会社が機能するための施策が入ってきて、その費用を制作費に上乗せしないといけませんので、高くなる傾向があります。
ただ、その分人をたくさん雇う体力があるので、ブランディングチームとマーケティングチーム、制作チームと、それぞれの分野のプロフェッショナルチームが社内に存在し、戦略的且つクオリティが高いWebサイト制作を提供することが可能です。
さて、補足ですが、制作の金額はサイトのページ数にももちろんよります。ページ数が多ければ多いほど、もちろん値段も上がります。
あと、ココナラやクラウドワークスなどには経験が浅めの駆け出しのデザイナーさんや副業の方も多くいらっしゃいますので、どうしても相場外の値段になりがちですね。
そして、LP(ランディングページ)について。
LPとは、一枚ものの、主に広告等に使われるサイトを指すのですが、LPも基本的なサイト制作の値段よりも高めになることが多いです。その理由として、LPは一枚のページでそのサービスの説明を全て行わなくてはいけないのでかなり長さが長いサイトになりますし、キャッチコピーなどライティングなども重要になってくるため、通常のサイトより手間がかかるからです。
ちなみに、私が過去、Webディレクターとして企業に所属している時にLP制作を外注した時の金額は、小規模の制作会社さんで40万程度、大規模の会社さんでは100万円ほどでした。
さて、これでざっとですが、Webサイト制作の価格と相場について、お話しできたかなと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!