自社サイトがない、という方は現在もうあまりいらっしゃらないのではと思います。
ただ「サイトはあるけれど、なんとなく活用できていない」「問い合わせや予約が来たり来なかったりする」という状態の方も多いのではないでしょうか。そのままの状態でWebサイトをずっと持ち続けているのは非常にもったいないので、一度しっかりと分析してみるのがおすすめです。
「Webサイトから全くリアクションがない」という場合、どう対処すればいいのでしょうか。よくあるのが、「とりあえずもう少し広告費を積んでみよう」と予算を追加したり、「Webサイトからの集客なんてそんなにできるものではない」と諦めてしまったりするケースです。
しかし、諦めずに原因を分析していくことで、本当の課題が見えてきます。成果やコンバージョンを生むためには複数の要素が絡み合っているため、何が悪いのかを単純に一言で言い当てることはできません。
少し難しい部分もありますが、今回はその原因をどこから見極めるべきか、「4つの視点」でシンプルにまとめてお話ししていきたいと思います。
成果を生むための4つの要素と役割
まずは、成果を出すために抑えておきたい4つの要素を確認していきましょう。
1. 導線の確保
一つ目は「導線の確保」です。自社に合ったターゲット(潜在顧客)を、適切なルートでWebサイトに連れてくることを指します。
Webマーケティングというと難しく聞こえるかもしれませんが、要はお客さんが「ちょっとこのWebサイトを見てみよう」と思うきっかけを、目につく場所にしっかり用意しておくということです。
具体的には、以下のようなものがすべて導線になります。
- SNS、SEO、ブログ記事
- AIチャットのリコメンド
- Googleマップ(ローカル企業や実店舗・オフィスの場所を知ってもらうため)
- YouTube、ポッドキャスト
- 紙媒体(チラシ、看板など)
- お客さんからの紹介
こうした導線がしっかり整っているかどうかは、Googleアナリティクスなどの「流入チェック」や、Googleサーチコンソールでどのような検索結果からお客さんが来ているかを確認することで見えてきます。要するに、「Webサイトへのアクセス数が十分に確保できているか」が最初のポイントになります。
2. ウェブサイトのデザイン
二つ目は「Webサイトのデザイン」です。何かのきっかけでお客さんがサイトに訪れてくれて、ある程度の流入数があるにもかかわらずコンバージョンにつながらない場合、デザインに原因があると考えられます。
Webサイトに訪れてみたものの「なんだかちょっと違和感がある」「良い印象が残らない」となると、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。そのため、デザインは非常に重要です。
見るからに「きちんとした会社である」と伝わることはもちろんですが、サービスによっては適度な個性やユニークさも大切です。また、「安心感」も重要な要素です。例えば、怪しげなデザインや詐欺サイトを彷彿とさせるような作りになっていると、当然ながら離脱につながります。
さらに、流入元のクリエイティブ(SNSのバナーや広告など)と、Webサイト内のデザインが一致しているかも大切です。「おしゃれな洋風雑貨店だと思ってバナーから飛んできたのに、サイトを開いたら昭和レトロな雰囲気だった」といったように、事前のイメージと実際のサイトにギャップがあると、ユーザーは安心感を失って離脱してしまいます。違和感を与えず、適切な安心感と一貫性のあるデザインになっているかどうかがベースになります。
3. Webサイトの構成(情報設計)
三つ目は「Webサイトの構成」です。サイトを訪れたユーザーが迷うことなく、自分が求めている情報(料金体系、実績、連絡方法など)にスムーズにたどり着けるかどうかがポイントです。
意外と多いのが、サイトの中が「迷路」のようになっているケースです。サイトを新設したあと、情報やページをその都度追加していくうちに構造が複雑になり、「結局、どこに何があるの?」という状態になってしまうことがあります。
きちんと情報が整理されていて、サイト内をスムーズに巡回できること。そして、ユーザーが求めている情報に迷わずたどり着ける環境が整っていることが大切です。
4. 提案内容(商品力)
四つ目は「提案内容(商品力)」です。提供している商品やサービス自体の価値そのものを指します。
「この内容ならお金を払ってでも買いたい」「他社ではなく、ぜひこの会社にお願いしたい」と思わせるような、独自の魅力(ユニークネス)や商品力になっているかどうかは当然ながら非常に重要です。
どれだけマーケティングに力を入れても、そもそも商品自体に魅力がなければ人の心は動きません。また、非常にニッチな商品の場合は、ターゲット層がどこにいるのかをしっかりと見極める必要があります。
成果を出すための4つのステップ(見極めと改善の流れ)
ここまで紹介した4つの要素がきちんと抑えられていれば、Webサイト上で問い合わせや予約といったコンバージョンが生まれるはずです。では、具体的にどこに問題があるのかをどうやって見極めていけばよいのでしょうか。
ユーザーの反応を見ながら、以下のステップに沿って順番にチェックしていくのが効果的です。
ステップ1:アクセス数(導線)のチェック
まずは、そもそも人が来ているかどうか、つまり「導線の問題」をアクセス解析(Googleアナリティクスなど)で確認します。
例えば、月のアクセス数が50〜100件程度だった場合、サービスにもよりますがコンバージョン率が一般的に数%〜コンマ数%だと言われているため、ほとんど問い合わせにはつながりません。
アクセス数が少ない場合は、まず様々な場所に導線を増やし、そこからお客さんが流入する仕組みを工夫していく必要があります。
ステップ2:デザイン・信頼感のチェック
次に、デザインや信頼感の部分に問題がないかを確認します。
SNSやチラシ、広告などのビジュアルを見て期待値が上がった状態でサイトに飛んできたとき、サイトのデザインがあまりにもかけ離れていないか、文字が小さすぎて読みにくいといったストレスがないかを確認します。
また、ある程度高価格なサービスであるにもかかわらず、プライバシーポリシーや会社概要などの必要な規約・基本情報が掲載されていないと、「素人感」や不信感を与えてしまいます。アニメーションが多すぎて読み込みが重い場合や、AIで適当に作ったような心に響かないデザインになっていないかも見直すポイントです。
ステップ3:サイト構成・情報のチェック
三つ目は、情報がきちんと見つけやすくなっているかという「サイト構造」のチェックです。
情報が複数のページに分散していてどのページを見ればいいか分からなかったり、抽象的な表現ばかりでサービス内容が正しく伝わらなかったりするケースがあります。
自分たちは事業内容を熟知しているため「分かりやすい」と思いがちですが、第三者の目線を借りて「本当に初めて見る人でも理解しやすいか」「スマホでも見やすいか」をチェックしてもらうのがおすすめです。お店に入ったのにレジの場所が分からなくて帰ってしまうような状態になっていないかを確認しましょう。
ステップ4:提案内容・商品力のチェック
サイト内をしっかりと回遊され、料金ページやサービス詳細まで見られているにもかかわらず問い合わせがない場合は、この「提案内容(商品力)」のステップに原因があります。
お店の中をじっくり見て回ったものの、「他社と比べて高すぎる」「高いなりの決め手や納得感がない」といった状態になっている可能性があります。サイトの作りというよりも、価格設定やサービスの見せ方、ターゲット設定、そして競合との差別化(あるいはそのアピール方法)を見直す必要があります。
ハードルを下げる工夫の重要性
なお、オンライン上でいきなり「購入」「予約」「問い合わせ」というアクションを起こすのは、ユーザーにとってハードルが高いケースも多々あります。
そのため、本命の問い合わせの前に、少しハードルを下げたリアクション窓口を用意しておくのも有効な手段です。
- 資料請求: PDFなどをダウンロードできるようにし、社内で検討してもらう
- 無料相談(メール対応など): オンライン面談のハードルが高い場合に備え、まずはメールで相談できるようにする
- ニュースレターの登録: 「今すぐではないけれど、今後のために情報を受け取っておこう」と気軽に登録してもらい、継続的にアプローチしていく
こうした受け皿をあらかじめ設置しておくことで、見込み客のリストを獲得し、将来的なサービス利用につなげることができます。
まとめ
Webサイトから集客やコンバージョンがうまくいかない場合、その原因はすべてサイト単体のせいとは限りません。様々な要素が複雑に絡み合っているため、まずはどこに本当の問題があるのかを正しく洗い出すことが大切です。
自社でしっかり現状をチェックした上で、必要に応じてWeb制作業者やコンサルタントに相談すれば、よりスムーズに問題を解決していけるはずです。
みなさんのWebサイトでも、見直すべきポイントが見つかりそうでしょうか?
無駄なコストをかけず、最短で成果を出すためのヒントになれば嬉しいです。