Webサイトのリニューアルは本当に効果があるのか?成果を出すための条件とポイント

会社のオーナーさんやWeb担当者の方で、「そろそろWebサイトをリニューアルした方がいいんじゃないかな? でも、どう進めたらいいんだろう……」と悩んでいる方は結構多いのではないでしょうか。

Webサイトは、なんだかんだ言っても何十年も使えるものではありません。事業内容も5年〜10年経てば変わってきますし、システムの基準やトレンドに合わせる必要もあります。そうした観点から見ても、Webサイトの寿命は一般的に「5〜6年が限界」と言われています。

とはいえ、いきなり使えなくなるわけでもなく、現状のままでもなんとなく運用できてしまうのがWebサイトです。実際にリニューアルするとなると費用もかかりますし、信頼できるWeb事業者さんが身近にいないと「まあ、どうしようかな」と考えているうちに1年が過ぎていた、というケースもよく耳にします。

ポイントとなるのは、「費用と労力をかけてリニューアルをして、本当に効果が出るのかどうか」という点ですよね。効果があると分かっていれば頑張れるものの、「果たしてどうなんだろう?」と悩んで踏み出せない方も多いはずです。

「見た目を綺麗にするだけ」では効果は出ない?

「デザインが少し今っぽくない」「内容がわかりづらいからしっかり書き直そう」といった改善をすれば効果が出ると思われがちです。しかし、単にデザインを良くしたり見た目を綺麗にしたりするだけでは、必ずしも効果が出るわけではありません。

ですが、「ある条件」がすでに揃っている企業がリニューアルを行うと、劇的な効果が生まれるケースが非常に多くあります。

効果が劇的に出るパターン:すでに「集客ルート」がある場合

Webサイトのリニューアルが申し込みや問い合わせに直結するパターンは、結論から言うと一言で表せます。

それは、「すでに自社への集客ルート(導線)がある場合」です。

大成功する典型例としては、InstagramなどのSNS、YouTube、noteや自社ブログなどを通じて、すでに自社に興味を持ってくれている人が一定数集まっているケースです。

昨今はSNSやブログでの発信に力を入れている企業様も多く、Webサイトへのアクセス(流入)自体はある程度確保できていることがあります。しかし、肝心のWebサイト自体が分かりづらかったり、最後の一押し(申込みへの導線)に欠けていたりすると、せっかく訪れてくれたユーザーが途中で離脱してしまいます。

この「受け皿」となるWebサイトを改善するだけで、訪れた人がそのまま顧客へとスムーズに繋がるため、ダイレクトに成果へ結びつくのです。実際に私が担当させていただいたクライアント様でも、リニューアル後にすぐ効果が出た会社さんはみなさんこのパターンに当てはまっています。

もし自社ですでに発信を行っていて集客ルートがある場合は、あまり悩みすぎず、早めにWebサイトのリニューアルを検討されることをおすすめします。

逆に、効果が出にくいパターンとは?

一方で、リニューアルを行っても効果が出にくいのは、その逆のパターンです。つまり、「そもそもサイトに見に来てくれる人がおらず、導線がない状態」です。

どんなに素晴らしいWebサイトを作っても、誰も通らない森の奥にお店を建ててしまっては、誰も入ってきてくれませんよね。道を作り、看板を立てて宣伝しなければ、お客様は訪れません。

リニューアルで効果を出すためには、まず「見に来てくれる人のルートを作ること」が先決です。サイトを刷新する前に、まずはSNSやYouTube、noteなどで定期的な情報発信を始め、自社を知ってもらうことからスタートしてみるのが良いでしょう。

新規事業や中小企業のWebサイト戦略

まだ導線がない状態での新規作成やリニューアルの場合、最初からいきなり高額なサイト制作費用をかけるのは、個人的にはあまりおすすめしていません。

大手企業であれば、知名度を生かしたブランディングとして最初から費用をかける価値がありますが、中小企業や個人事業主が新事業を立ち上げる場合などは、まずはシンプルに作成して様子を見るのが賢明です。自分たちで集客を試したり、必要に応じて広告を使ったりしながら手応えを掴み、1〜2年後にしっかりと作り込むというステップでも遅くはありません。

Webサイトにおける「効果」の考え方

そもそも「効果とは何か?」という点も、事前にしっかりと考えておく必要があります。

漠然と「問い合わせや申込みが欲しい」と考えることが多いかもしれませんが、Webサイトはあくまで目的を達成するための「ツール」に過ぎません。

例えば、以下のようにサイトに担わせる役割によって戦略は変わります。

直接コンバージョンを狙うサイト: 申込みや購入をダイレクトに獲得する
ファン育成・ブランディングのためのサイト: 企業やサービスの価値を深く知ってもらい、時間をかけてファンになってもらう
ステップを挟むサイト: メルマガやLINEの友達登録を挟み、そこから段階的に提案を行って購入に繋げる

重要なのは、「自社のビジネスモデルの中で、Webサイトにどのような役割を果たさせたいのか」というプロセスを事前に設計しておくことです。

おわりに

今回は珍しく、WebデザイナーとしてWebサイトのリニューアルに焦点を当ててお話ししました。

普段あまりWebの技術的なノウハウをお話ししないのは、お客様のビジネスの状況やシチュエーションによって最適なやり方が全く異なるからです。ノウハウ自体はAIや検索でいつでも手に入る時代だからこそ、まずは「自社にとって何が必要か」という方針を決めることが何より大切だと考えています。

今回の内容が、Webサイトの運用やリニューアルに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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